H32-15の50曲/第14曲:雲の信号(福島 弘和)
今日は何もないので、時間だけは激しくあり余ってます。
なので、もう1曲ご紹介。
日本文学にお詳しい方ならこのタイトルにピンと来ることでしょう。
そうです。
宮沢賢治の「雲の信号」という詩に由来しています。
もう少し正確にいうと、宮沢賢治の詩を題材にした画集からイメージをふくらませて書いた作品、とのことです(福島先生ご本人からメールにて教えていただきました)。
どんな詩なのかは、検索していただくとして。
これ、少人数向けに書かれた作品で22人から演奏ができ、曲の中には16分音符や連符が一切使われていないんですね。
ということでグレードも比較的低いんですが、なかなかどうして、グレードの低さを微塵も感じさせない、素朴な旋律が散りばめられたいい曲なんですよこれが。
テューバ的には伸ばしが多くて少々大変ではありましたが(苦笑)
こっちのバンドでこれを演ったときに、ホルンの子からも「伸ばしが多くてきつい」と苦情を持ちかけられたことがありました。
・・・おれに言うなっ(困)
数年前、転勤前に所属していたバンドが崩壊の危機に直面して人数が減ってしまったことがあり、それでもコンクールには出たいということで、少人数でもいける曲をさがしていてこれを見つけたのです。
もっとも、そのバンドは口だけ達者でなかなか練習に来ない人たちばっかりで、この曲はコンクールと演奏会でも演ったんですが、お世辞にもいい仕上がりとはいえませんでした。
で、こっちへ来て「今度の演奏会で何を演ろうか?」という話になったときにこの曲の存在を思い出し、以前いたバンドに連絡をとったんです。
そしたら、「楽譜がありません」とか言うんですよ。
おい、そりゃねーだろうがよ。数年前に演った曲の楽譜を、なんで一式なくしちゃうんだよ・・・。
でも、数日後に、見つかったって連絡が入りましてね。
何とか演れるようになったんで、それはそれでよかったんですけどね。
楽譜の管理ぐらいしっかりしようぜ、まったく。
こっちでの演奏会の方は、みんなよく練習してくれて、上手・下手は抜きにして、しっかりした演奏に仕上がってました。
こっちへ持ってきて正解だったと思いました。
ところで、宮沢賢治って自らもチェロを弾くなどして音楽にも少なからず縁があったというのは知っていますが、作曲もしていたというのは、この曲と関わって初めて知りました。
この曲の中に、賢治の作曲した「星めぐりの歌」という曲が変奏されたかたちで織り込まれているんだそうです。
「星めぐりの歌」も、ネットで検索すれば聴くことができるんですが、これを聴いてから「雲の信号」を聴いてみたものの、該当する箇所を見つけるのに少々時間がかかってしまいました(苦笑)
楽譜とサンプルCD(もちろんノーカット)は、いずれもアコード出版から出てます。
なお、アコード出版のウェブサイトでは、この曲についての詳細が確認できる他、サンプルCDに収録されている演奏がごく一部だけ聴けます。


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